マレーシア統計局が7日発表した2024年12月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で4.6％上昇した。前年同月を上回るのは12カ月連続で、伸び率は前月（3.6％上昇）から加速。電子産業が前月に続く2桁成長となり、製造業の伸びが拡大した。

　産業別では3分野のうち製造業（5.8％上昇）で前月を上回る伸びだったほか、鉱業（0.4％上昇）が6カ月ぶりのプラスに転換。一方、電力（3.5％上昇）は前月から鈍化した。

　製造業では輸出型産業（6.8％上昇）、内需型産業（3.7％上昇）とも伸びが加速し、輸出型産業は5カ月ぶりの高水準を記録。輸出型に含まれる電子製品（10.1％上昇）は2カ月連続の2桁上昇となった。一方、内需型の自動車（6.9％低下）は4カ月連続のマイナス。ただ前月（10.9％低下）からは落ち込みが緩和した。

■製造業売上高は4.5％増

　統計局が同日発表した24年12月の製造業売上高は、前年同月比5.7％増の1583億8900万リンギ（約5兆4200億円）だった。前年同月を上回るのは12カ月連続。全7業種のうち輸送機器（6.8％減）を除く6業種がプラスで、プラスの6業種はいずれも前月から伸びが加速した。うち電気・電子製品（8.7％増）は電子製品（9.4％増）の好調で12カ月連続のプラスとなった。輸送機器は自動車（10.0％減）が4カ月連続で落ち込んだ。

　製造業の従業員数は1.0％増の239万8863人。支払われた労賃は1.7％増の88億9000万リンギ（1人当たり3706リンギ）だった。


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