マレーシア統計局が発表した2025年第1四半期のビジネス信頼感指数（CI）は、プラス3.2だった。7四半期連続でプラス圏を維持したものの、前四半期の4.8から低下し、楽観的な見方がやや後退した。

　指数はプラス幅が大きいほど「業況好転」を、マイナス幅が大きいほど「業況悪化」を予測する企業が多いことを示す。4つの産業のうちサービス業と建設業、製造業の3つがプラスを維持。サービス業は13.5で、前四半期の13.1から上昇し、最も高い水準を維持した。建設業は12.5で、前四半期の10.0から上昇。製造業は0.2で、前四半期の1.2からやや低下した。一方、卸売・小売業はマイナス8.1と慎重な見通しで、前四半期のプラス5.5からマイナスに転落した。

　向こう半年の業績見通しに関する信頼感指数はプラス11.9で、前四半期の13.8を下回り、楽観的な見方がやや弱まった。ただし、すべての業種でプラスの見通しを維持している。特に、サービス業は27.5と前四半期と同水準を維持。建設業は12.5（前四半期＝16.0）、製造業は6.8（同4.3）だった。卸売・小売業は0.0で中立的な見方となっている。


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