マレーシア統計局は19日、2024年第2四半期の国内総生産（GDP、1次速報）成長率が5.8％で、前四半期の4.2％を上回り、2四半期連続で加速したと発表した。建設業が20％近く伸びて成長をけん引。鉱業を除く主要産業で伸びが加速した。

　今回は5月までのデータを基にGDPを推計した。2次速報値は8月16日に発表する。

　産業別にみると、建設業の成長率は17.2％で、前四半期の11.9％から大きく加速。土木工事や特殊施設建設が堅調だった。サービス業は4.7％から5.6％に伸びが加速。卸小売りや運輸・倉庫、金融・保険が好調だった。

　製造業は4.7％で、前四半期の1.9％から伸びが加速。非金属鉱物製品や、金属製品、石油化学がとりわけ成長した。農業は7.1％で、前四半期の1.6％から大きく加速。パーム油産業の貢献が大きかった。一方、鉱業は3.3％で、前四半期の5.7％から成長が鈍化。天然ガスの生産が軟調だった。

　上半期のGDP成長率は5.0％。23年同期の4.1％から加速しており、政府が掲げる24年の年間目標レンジ（4.0～5.0％）の天井に位置している。


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