【亜州ビジネス編集部】検査機器の製造販売などを手がけるQESグループは18日、ペナン州で新工場を着工した。4000万リンギ（約12億7000万円）を投じるもので、自社の年産能力を引き上げるほか、米産業用装置メーカーの米アプライド・エンジニアリング（AE）と合弁で手掛ける半導体製造装置などの受託製造業務を強化する。
　バトゥカワン工業団地の約8100平方メートルの敷地に建設し、今年第4四半期に開所する予定。自社製品を製造するほか、一部のスペースではAEとの合弁事業も行う。新工場では3年以内に100人を雇用する。
　AEとの合弁事業は2022年に開始。既存工場が同工業団地にあり、新工場にもスペースを設けることで、作業面積を7割拡大して約2800平方メートルとする。半導体製造装置のほか、医療や生命科学、防衛、航空宇宙分野の製造装置・部品などを受託製造する。
　QESグループは1991年設立。X線や3D（3次元）スキャナーなどさまざまな技術を採用した検査機器や測量機器を製造しており、自動車や電気・電子、化学、石油・ガスなどの業界に供給。東南アジアを中心に7カ国に販売会社を構えている。


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