【亜州ビジネス編集部】自動車組立生産・販売大手のタンチョン・モーター・ホールディングス傘下のWTCオートモーティブ（M）は、中国電気自動車（EV）大手の広汽埃安新能源汽車（AION）の車両を販売する。マレーシアでの輸入販売について11日に独占契約を交わした。EV市場への参入で製品の幅を広げ、収益拡大を図る。
　AIONは、中国自動車大手の広州汽車集団の傘下。昨年は48万台以上のEVを生産販売し、中国EV市場で3位に入った。東南アジアでは昨年、タイとカンボジアの市場に参入。タイ東部ラヨン県で工場の建設を計画しており、年産能力5万台の生産体制を整備する。第1期は今年7月の完成を予定。タイを足がかりに近隣国への進出を加速する。
　WTCは2021年から広州汽車のガソリン車を輸入販売している。昨年5月には組立生産の計画も発表。6000万リンギ（約18億7000万円）を投じてクアラルンプールのグループ工場に生産ラインを設け、今年4月にも生産を開始する。まずガソリン車のスポーツ多目的車（SUV）「GS3 EMZOOM」を生産する。


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