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  ニュース     2024/07/16 20:58

マレーシア:上期のEV登録数2.4倍に、BYDがシェア4割 無料記事

 マレーシア交通局(JPJ)によると、2024年上半期に登録された電気自動車(EV)は1万663台で、前年同期から141.9%増加した。中国EV最大手の比亜迪(BYD)が4368台で全体の4割を占め、ブランド別トップだった。マレーメールなどが15日付で伝えた。

 2位以下は、◆米テスラ=3079台◆独BMW=807台◆中国・奇瑞汽車(チェリー)=406台◆中国・吉利汽車が出資するスマート・オートモービル(智馬達汽車)=282台◆中国・長城汽車(GWM)=277台――が続いた。

 モデル別では、上位5位をBYDと米テスラが占めた。首位はBYDのセダン「シール(海豹)」で1764台となり、これにテスラのスポーツ多目的車(SUV)「モデルY」(1747台)、BYDのSUV「ATTO3」(1741台)、テスラのセダン「モデル3」(1326台)、BYDの小型ハッチバック「ドルフィン(海豚)」(863台)が続いた。

 政府がレギュラーガソリン(RON95)の補助金削減を協議する中で、エコカーの中ではハイブリッド車(HV)よりEVを選ぶ動きが足元で強まっている。6月のEV登録台数は1912台でHVの1899台より多く、2カ月連続でHVを上回った。

 エンジン車も含む登録台数全体に占めるEVの割合は上半期に2.6%となり、22年通期の0.4%、23年通期の1.6%から上昇。ただし、30年までに15%とする政府目標は大幅に下回っている。

 政府はEVの普及拡大に向けて優遇措置を講じている。道路税は25年末まで免除し、26年以降に徴収開始するもののエンジン車より低額とする。国民車メーカーではプロトンがEVの自社ブランド「e.Mas(イーマス)」を発表しており、第1弾を今年12月に発売する予定。最大手プロドゥアは25年までに第1弾を投入するとみられている。


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