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  ニュース     2025/04/22 20:58

シンガポール:車両購入権の供給、5~7月は6%増の1.8万台 無料記事

 陸上交通庁(LTA)は、2025年5~7月の車両購入権(COE)枠を1万8232台とし、前期(2~4月)の1万7133台から6.4%増加させると発表した。

 COE供給は、過去4四半期の平均抹消数を主な基準に算出されるが、今回はそれに加え、商用車(カテゴリーC)の年間0.25%の成長分、タクシー台数の変動分、失効分、商用車の早期廃車分、保証抹消枠の再配分、追加供給分を反映した。またLTAは25年2月から数年をかけて2万台の追加COEを段階的に供給する方針を示しており、今回もその一環として5155台を前倒しで供給した。

 COE枠をカテゴリー別にみると、◆小型の乗用車・電気自動車(EV)が含まれるカテゴリーA=10.0%増の7511台◆排気量1600cc以上または出力110キロワット(kW)以上の車両・EVが含まれるカテゴリーB=5.0%増の4689台◆バスやトラックのカテゴリーC=5.0%増の1625台◆バイクのカテゴリーD=3.0%増の3198台◆バイクを除く全車種に使用できるオープンカテゴリー=1.9%増の1209台――となる。

 ストレーツタイムズによると、業界関係者の間では供給増がCOE価格を大きく押し下げる可能性は限定的との見方が広がっている。特に小型車向けのカテゴリーAでは依然として需要が供給を上回っており、4月9日の入札では1040件が落選したという。価格も前回から3.4%上昇し、9万7724シンガポールドル(約1060万円)に達した。

 一方で、LTAの追加供給策が需給バランスを徐々に改善し、価格安定や将来の価格下落につながるとの期待もある。次回のCOE割当(8~10月分)は7月に発表される。


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