複合企業DRBハイコム傘下の国民車メーカー、プロトンはこのほど、Bセグメントのスポーツ多目的車（SUV）「X50」をベトナムに200台輸出した。左ハンドル車の輸出はエジプト、イラク、ヨルダンに続く4カ国目。ただこれらの市場へはAセグメントセダン「サガ」を輸出しており、X50はベトナムが初めてとなる。ポールタンが17日付で伝えた。

　資本提携する吉利汽車のジェリー・ガン最高経営責任者（CEO）が16日明らかにした。X50は吉利のSUV「繽越（クールレイ）」をベースに両社が共同開発したモデル。世界自動車市場に占める左ハンドル車の割合は約70％と大きく、輸出拡大を狙う。なお吉利は東南アジアでは、フィリピンで同モデルを販売中。中国ブランドが敬遠される地域へはX50を輸出したい考えとされる。

　プロトンの2024年1～11月の国内販売台数は前年同期比2.9％減の13万7751台。X50は2万1033台で、サガの6万6049台に次いで2番目に多かった。同期の輸出台数は0.4％増の3652台で、うちサガが2203台と6割を占めた。

　なおプロトンは16日、電気自動車（EV）ブランド「e.MAS（イーマス）」の第1弾となるCセグのSUV「e.MAS7」を発売。吉利の「銀河E5（EX5）」をベースとしている。


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