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  ニュース     2023/07/23 21:58

マレーシア:上期の新車販売1割増、通年目標は過去最高に上方修正 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2023年上半期の国内新車販売台数は、前年同期比10.3%増の36万6037台だった。新型コロナウイルス流行前の19年上半期を23.5%上回った。MAAは予想より好調な販売を受け、通年目標を従来の65万台から過去最高だった22年(72万658台)を上回る72万5000台に上方修正した。国営ベルナマ通信などが20日付で伝えた。
 上半期の内訳は、乗用車が11.2%増の32万6661台、商用車が3.6%増の3万9376台。乗用車では、プロドゥアとプロトンの国産ブランドが計22万702台で2割近く増加した一方、外国ブランドは計10万5959台で約3%減少した。
 MAAのシャムソル・モハメド・ザイン会長は、23年3月末に終了した販売サービス税(SST)減免猶予措置が販売を押し上げた主因と説明。減免対象となる車両の大部分が期限の3月末までに納車されたとした。同会長はまた、国産ブランド車メーカーの奮闘や国内経済の回復、各社の新モデル投入、サプライチェーン改善も販売増につながったとした。
 通年予測を上方修正した要因としては、上半期が好調だったことに加え、各社の積極的な販促活動やサプライチェーン(供給網)改善、協調的なマレーシア中央銀行の金融政策を挙げた。
■6月は2%減の6.3万台
 6月の販売台数は前年同月比1.7%減の6万2569台だった。生産台数は3.1%減の5万8051台。上半期の生産台数は14.0%増の36万2535台だった。
 なおSST減免措置は、新型コロナ流行下で停滞した新車市場を回復させるため、政府が20年半ばに開始。22年6月末で終了する予定だったが、政府は終了間近になり、同年6月末までに成約した車両については23年3月末までの車両登録で同措置を適用する猶予期間を設けていた。


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