ニュース 2023/03/30 21:55
マレーシア:23年の経済成長率4〜5%予想=中銀
経済・統計 GDP マレーシア
【亜州ビジネス編集部】マレーシア中央銀行は、29日発表した経済・金融に関する年次報告書で、2023年の国内総生産(GDP)成長率が4.0〜5.0%になるとの予想を明らかにした。新型コロナウイルス禍の反動があった22年の8.7%からは減速するが、世界的な景気後退で逆風が吹く中でも、国内は安定的な成長を遂げるとみている。
中銀は、主要国の利上げとそれに伴う需要減退で23年は世界的に景気が減速すると予想。世界経済の成長率は21年の6.2%から22年は3.4%(推計)、23年には2.4〜2.9%に低下するとみている。中銀は、この影響はマレーシアにも及ぶが、国内では労働市場が改善し、消費と投資も堅調で、年度をまたぐ大型公共投資案件も複数ある中、安定的な成長を遂げると期待。失業率は23年に3.5%になり、21年の4.6%、22年の3.9%から改善すると見込む。
一方、中銀は23年のインフレ率を2.8〜3.8%と予想。22年の3.3%から極端な変動はないとみている。ただし上昇圧力は依然強いとの見方で、コモディティー価格の落着きがみられる一方、ロシア・ウクライナ戦争の長期化や天候不良、ゼロコロナ政策を解除した中国での需要増大、リンギ軟調による輸入コストの増大などが物価の押し上げ要因になり得るとしている。
なお22年のGDP成長率は8.7%で、2年連続のプラス。新型コロナ流行で年央に全国的な活動制限令(MCO)が敷かれた21年の3.1%から伸びが加速した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中銀は、主要国の利上げとそれに伴う需要減退で23年は世界的に景気が減速すると予想。世界経済の成長率は21年の6.2%から22年は3.4%(推計)、23年には2.4〜2.9%に低下するとみている。中銀は、この影響はマレーシアにも及ぶが、国内では労働市場が改善し、消費と投資も堅調で、年度をまたぐ大型公共投資案件も複数ある中、安定的な成長を遂げると期待。失業率は23年に3.5%になり、21年の4.6%、22年の3.9%から改善すると見込む。
一方、中銀は23年のインフレ率を2.8〜3.8%と予想。22年の3.3%から極端な変動はないとみている。ただし上昇圧力は依然強いとの見方で、コモディティー価格の落着きがみられる一方、ロシア・ウクライナ戦争の長期化や天候不良、ゼロコロナ政策を解除した中国での需要増大、リンギ軟調による輸入コストの増大などが物価の押し上げ要因になり得るとしている。
なお22年のGDP成長率は8.7%で、2年連続のプラス。新型コロナ流行で年央に全国的な活動制限令(MCO)が敷かれた21年の3.1%から伸びが加速した。
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