【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が12日発表した2022年8月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で13.6％上昇した。12カ月連続で前年同月を上回り、伸び率は前月の12.5％から加速。前年同月に新型コロナウイルス対策の影響で低迷していた反動があり、製造業と電力が3カ月連続で2桁の上昇となった。

　産業別ではいずれもプラスとなり、製造業（15.2％上昇）が12カ月連続、電力（10.0％上昇）が11カ月連続、鉱業（8.0％上昇）が3カ月連続で前年同月を上回った。

　製造業では前月と同じく7分野すべてで指数が上昇。うち自動車を含む輸送機器（53.6％上昇）は前年同月に落ち込んだ反動で大きく拡大した。主力の電気・電子製品（19.2％上昇）は12カ月連続で2桁の上昇。電子製品（21.5％）の伸びがけん引している。

■製造業売上高24％増

　統計局が同日発表した22年8月の製造業売上高は、前年同月比24.4％増の1574億リンギ（約4兆9100億円）だった。増加は27カ月連続で、7分野すべてが前月に続き2桁のプラス。電気・電子製品（25.8％増）の好調が続いているほか、輸送機器（34.2％増）で反動増があった。

　製造業の従業員数は4.3％増の230万9353人。支払われた労賃は7.5％増の77億7130万リンギ（1人当たり3365リンギ）だった。


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