【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が12日発表した2022年8月の流通業売上高は、前年同月比33.7％増の1337億3730万リンギ（約4兆1700億円）だった。前年同月を上回るのは11カ月連続で、金額は2カ月ぶりに過去最高を更新。前年同期に新型コルナウイルス対策の強化で大幅に落ち込んでいた反動があり、大幅な増加となった。燃料や食品の価格上昇も売上高を押し上げる要因となった。

　売上高の内訳は、◆卸売り＝16.0％増の601億3130万リンギ◆小売り＝34.5％増の569億8040万リンギ◆自動車販売＝185.3％増の166億2570万リンギ――だった。小売りは過去最高額を更新。前年同月のロックダウン（都市封鎖）の反動と原油価格の上昇により、給油所での車両用燃料の売上高が1.5倍に増えた。

　8月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は27.0％と、11カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝7.4％◆小売り＝30.1％◆自動車販売＝667.1％――だった。卸売りのプラスは10カ月連続、小売りと自動車販売は11カ月連続となる。


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