【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が9日発表した2022年4月の流通業売上高は、前年同月15.2％増の1279億8360万リンギ（約3兆9100億円）となり、前月に続き過去最高額を更新した。プラスは7カ月連続で、消費が活発化するイスラム教の断食明け大祭を前に、前月（9.8％増）から伸びが加速。卸売りと小売り、自動車販売がそろって2桁増となった。

　売上高の内訳は、◆卸売り＝11.5％増の590億2260万リンギ◆小売り＝20.9％増の535億5890万リンギ◆自動車販売＝11.3％増の154億210万リンギ――だった。卸売りと小売りは過去最高額を更新。小売りでは給油所での車両用燃料販売が37.7％増と急伸した。自動車では車両販売が1.2％増と伸び悩んだものの、部品販売と保守整備は3割増と好調だった。

　4月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は10.0％と、7カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝3.3％◆小売り＝16.6％◆自動車販売＝7.2％――だった。卸売りのプラスは6カ月連続、小売りと自動車販売は7カ月連続となる。


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