【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国産車メーカー、プロトンは3日、2022年2月の販売台数が前月比107％増の9225台だったと発表した。21年末に首都圏を中心に起きた洪水の影響で1月は大きく落ち込んだが、生産が上向いたことで反動増となった。
　首都近郊のセランゴール州シャーアラムとペラ州タンジュンマリムにある自社工場ではほぼフル稼働に戻った。ただ主力のAセグメントセダン「サガ」など一部モデルの生産ラインは通常の半分程度の稼働にとどまった。
　2月の販売台数をモデル別にみると、サガは2951台で同モデルの月次平均を下回った。プロトンは、回復にはあと数カ月かかるとみている。Bセグメントのスポーツ多目的車（SUV）「X50」は3002台、CセグメントのSUV「X70」は1119台で、それぞれの部門で国内シェアトップ。X50は国内のSUV部門全体でもトップで、販売開始からの16カ月間で受注が10万台を超えている。
　同社の2月の市場シェアは20.2％で2位を維持。1〜2月の市場シェアは15.9％だった。一方、1〜2月の輸出台数は323台で、前年同期から72.8％増加した。
　1〜2月の国内新車市場は前年同期から11.4％増加したもよう。販売会社プロトン・エダルのロスラン・アブドゥラ最高経営責任者（CEO）は、販売サービス税（SST）減免措置の半年延長など政府による支援策が奏功しているとコメントした。


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