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  ニュース     2022/12/26 20:59

マレーシア:複合企業サイム、BYD車投入2週間で1千台超受注 無料記事

【亜州ビジネス編集部】コングロマリット(複合企業)大手サイムダービーの自動車部門であるサイムダービー・モーターズ(SDM)は、中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)のEV投入から2週間で1000台以上を受注した。ジェフリー・ガン販売部長が明らかにしたもので、出だしは上々だとしている。ニュー・ストレーツ・タイムズが23日付で伝えた。

 投入したモデルは小型スポーツ多目的車(SUV)「ATTO3」(中国名「元Plus=ユアンプラス」)。グレードは2種類あり、価格は標準モデルが14万9800リンギ(約443万円)、上位モデルが16万7800リンギに設定した。同部長は、好調な出だしは消費者の環境への関心の高さと、BYDのブランドや品質への信頼を表していると述べた。

 ATTO3はフル充電で480キロメートルの走行が可能。リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を板状に構成したブレードバッテリーで密度を上げ、車両制御装置(VCU)や電池管理システム(BMS)、モーター制御装置(MCU)、配電装置(PDU)、インバーター、モーターなど8つのユニットを一体化したBYD独自の「Eプラットホーム3.0」を採用している。

 SDMは先に、BYD店舗網の整備に5億リンギを投じると発表。既にクアラルンプール中心部のトゥンラザク通りにショールーム1号店を開設した。来年半ばまでに首都圏セランゴール州のアラ・ダマンサラ地区、ペナン州、ジョホール州にも出店する。来年末までに20店、24年末までに40店への拡大を目指す。

 なおSDMは独BMWやポルシェ、スウェーデンのボルボ、韓国の現代自動車などの車両も販売している。


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