【亜州ビジネス編集部】仏プジョーや伊フィアットなどを擁する欧州の自動車大手ステランティスは、ケダ州グルンにあるプジョー車の工場の屋根上に太陽光パネルを設置すると発表した。再生可能エネルギー事業を手掛ける現地企業のリーダーエナジー・グループと提携する。

　最初の太陽光パネルは今年10月に設置済みで、既に稼働を開始した。今後も設置範囲を広げ、完成後の出力は2189.81キロワット（kW）とする。向こう21年で工場の消費電力の34％に当たる54.811ギガワット時（GWh）を発電する見通し。二酸化炭素（CO2）の排出削減量は1963.4トンに上り、5万340本の植林と同じ効果があるとしている。

　ステランティスは、世界で2038年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目指している。

　なお工場は以前の合弁相手である地場自動車大手ナザ・グループから昨年11月までに完全買収した。プジョーのスポーツ多目的車（SUV）「2008」「3008」「5008」を生産し、マレーシアで販売しているほか、タイやフィリピン、カンボジアなど域内に輸出している。


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