【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が11日発表した2022年11月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で4.8％上昇した。前年同月を上回るのは15カ月連続。上昇率は前月（4.6％）からやや加速した。

　産業別では製造業（4.8％上昇）が16カ月連続のプラスで、前月（4.2％）から伸びが拡大。鉱業（6.1％上昇）は6カ月連続で前年同月を上回り、電力（1.2％上昇）は2カ月ぶりにプラス転換した。

　製造業では7分野のうち6分野で指数が上昇。主力の電気・電子製品（12.1％上昇）は16カ月連続のプラスで、7分野中で伸びが最も大きかった。電子製品（14.1％上昇）がけん引している。輸送機器（6.5％上昇）は2カ月ぶりに前年同月を上回り、うち自動車（9.4％上昇）が伸びた。一方、木製品・家具・紙製品・印刷（3.6％低下）が唯一のマイナスで、14カ月ぶりの前年割れとなった。

■製造業売上高12％増

　統計局が同日発表した22年11月の製造業売上高は、前年同月比11.8％増の1592億リンギ（約4兆8200億円）だった。増加は30カ月連続で、2桁増は15カ月連続。前月（12.9％増）からはやや減速した。7分野すべてがプラスとなり、電気・電子製品（19.0％増）の好調が続いているほか、輸送機器（10.2％増）も2桁のプラスだった。

　製造業の従業員数は3.3％増の232万8070人。支払われた労賃は4.7％増の78億9000万リンギ（1人当たり3389リンギ）だった。


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