【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が20日発表した貿易統計によると、2023年2月の輸出額は前年同月比9.8％増の1128億3650万リンギ（約3兆4300億円）だった。前年同月を上回るのは30カ月連続。輸出全体の4割を占める電気・電子製品が11.7％増と堅調だった。輸入額は12.4％増の927億1500万リンギ。貿易収支は195億6170万リンギの黒字だった。

　輸出は電気・電子のほか石油製品が67.5％増となり、全体をけん引。他に原油が50.6％増、液化天然ガス（LNG）が32.9％増と伸びが大きかった。一方、ゴム製品は35.5％減、鉄・鉄鋼製品は12.9％減と落ち込みが続いている。

　国別の輸出額では、最大のシンガポール向けが電気・電子製品と石油製品の伸びに支えられて27.7％増えた。一方、2番目に大きい中国向けは6.0％減と引き続きマイナス。鉄・鉄鋼製品が91.5％減と大きく落ち込んだ。対日輸出は8.3％増だった。

　輸入は最大の電気・電子製品が4.5％増えたほか、原油や石油製品、輸送機器が大きく拡大。国別では最大の中国からが15.2％増、日本からが0.8％減だった。

　1〜2月の累計は、輸出額が前年同期比5.4％増の2249億3200万リンギ、輸入額が7.0％増の1872億3970万リンギ、貿易収支が376億9230万リンギの黒字だった。


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