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  ニュース     2023/02/12 23:59

マレーシア:22年のGDP成長率8.7%、コロナ反動で加速 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア中央銀行は10日、2022年の実質国内総生産(GDP)成長率が前年比8.7%だったと発表した。プラスは2年連続で、前年の3.1%から伸びが加速。前年は新型コロナウイルス流行で年央に全国的な活動制限令(MCO)が敷かれたことで冷え込んでおり、反動増となった。

 成長率を産業別にみると、5部門すべてがプラス。最も伸びたのはGDPの58.2%を占めるサービス業で10.9%。新型コロナ関連規制の緩和や、それに伴う外国人来訪者数の増加が追い風となった。製造業も8.1%と高い伸び。電気・電子製品や消費財がけん引した。建設は5.0%。商業施設や複合施設、小規模案件などの建設が進んだ。

 成長率を支出別にみると、GDPの60.2%を占める個人消費は11.3%と大幅な伸び。民間投資も7.2%と好調だった。政府支出は3.9%、公共投資は5.3%、資源高などを背景に輸出は12.8%、輸入は14.2%それぞれ拡大した。

■4Qは7%成長、反動薄れ伸び鈍化

 22年第4四半期のGDP成長率は7.0%だった。新型コロナ禍の反動が薄れたほか、世界的な物価高で海外需要が低下する中、前四半期の14.2%から伸びが半減した。

 成長率を産業別にみると、5部門全てが拡大。ただ全部門で前四半期を下回った。最も伸びたのは建設で10.1%。サービス業は8.9%、製造業は3.9%だった。

 支出別も全部門がプラスだったものの、いずれも前四半期を下回った。最も伸びが高かったのは民間投資で10.3%。個人消費は7.4%、輸出は9.6%、輸入は8.1%だった。

 中銀は、新型コロナ禍からの反動が薄れ、世界経済が停滞するとみられる中で、23年の成長率は前年を下回ると予想。ただし国内の労働市場は回復しており、個人消費が成長エンジンになるとみている。


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