【亜州ビジネス編集部】グラフェン技術のグラフジェット・テクノロジーは、パハン州に自社初の工場を建設する計画を明らかにした。投資額は4億リンギ（約120億円）。パーム油生産の過程で生じる廃棄物のアブラヤシ殻（PKS）を原料に使用し、単層グラフェンとグラファイトを生産する。ニュー・ストレーツ・タイムズなどが伝えた。

　マレーシア・中国クアンタン工業団地（MCKIP）内の8万平方メートルの敷地に建設する計画。2025年第1四半期にも生産を開始する。年産能力は単層グラフェンが60トン、グラファイトが1万トン。アジアや欧米の自動車産業や再生可能エネルギー産業の顧客に供給し、年36億リンギの売上高を見込む。今後4年で最大700人の雇用を創出するとしている。

　グラフジェットは2019年設立。グラフェンとグラファイトの生産に関する技術を持ち、現在は他社への委託で生産している。


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