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  ニュース     2021/06/14 20:58

マレーシア:建設土木HBG、5Gインフラ会社を買収 無料記事

【亜州ビジネス編集部】建設土木会社の地場HBグローバル(HBG)は、第5世代(5G)通信を支える光ファイバー網を敷設・所有するフォーワード・リソーシズ(FRC)の株式60%を6600万リンギ(約17億6000万円)で取得すると発表した。

 FRCの社長ら2人から株式を取得。6600万リンギのうち1200万リンギは現金で、残りは自社の新株で支払う。取引実行後の株主構成はHBGが60%、現社長が40%となる。

 FRCはロボット技術を使って下水道に光ファイバーを敷設できる国内で唯一の企業。5G通信向けの光ファイバー敷設にこれまで10億7100万リンギを投じており、地場通信大手のマキシス、セルコム・アシアタ、テレコム・マレーシア(TM)、イードットコなどを顧客としている。

 HBGはFRCを傘下に収めることで、向こう2年で5億5500万リンギの売り上げを見込む。この事業の粗利率は10〜20%とみられ、HBGは将来、利益の25%をFRCから得られるとみている。

 一方、HBGは建設土木事業の売却を計画。マレーシアでは今年末までに5Gの商用サービスが始まると予想されることから、需要拡大を見込める光ファイバー部門に重心を置く。5G網の敷設場所としては下水道が最も適しており、その技術を持つFRCの買収によって優位なポジションを確立できるとみている。


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