【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国産車メーカーであるプロトンは、中国のスマート・オートモービル（智馬達汽車）の新エネルギー車（NEV）をマレーシアとタイで販売することで合意した。スマートは中国の吉利汽車と独ダイムラーの折半出資会社。プロトンが新エネ車に進出するのは初めてとなる。

　吉利がプロトンに49.9％を出資していることもあり、スマートはプロトンの販売子会社であるプロトン・エダルを代理店に指定した。

　新エネ車は、電気自動車（EV）や燃料電池車を含む非従来型の動力源を持つ自動車の総称。プロトンのサイード・ファイサル・アルバル会長は、「今回の合意によって、我が社は新エネ戦略の第一歩を踏み出した。販売やアフターサービス、充電システムについて知見を蓄積することができる」と話した。

　なおプロトンは昨年4月、EV製造への参入を検討していると明らかにした。プロトンとしてEV技術を確立できるが、製造に参入するかはどれだけ価格を下げられるかが鍵になるとしている。


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