【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国産車メーカーであるプロトンは22日、ペラ州タンジュンマリムの生産拠点の拡張に着手したと発表した。2億リンギ（約53億円）を投じて新たなスタンピング工場を設け、生産能力を増強する。来年第3四半期の稼働開始を予定している。

　新工場には超大型のプレス機を設置。より大型の車体部品の成形を可能にする。タンジュンマリムの生産拠点では既に12億リンギを投じており、拡張でより多くのモデルの成形を可能にすることで、部品の現地調達率を高める。リー・チュンロン最高経営責任者（CEO）は、プロトンは過去3年に大きく業績を好転させており、新工場の稼働でさらに勢い付けられるとコメントした。

　同社の2021年3月の販売台数は前月比26.2％増の1万4898台で、13年9月以降の7年7カ月で最高を記録。20年10月末に発売した「X50」を含むスポーツ多目的車（SUV）が好調で、市場シェアは23.5％で2位を維持している。


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