詳細
検索
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

  ニュース     2021/10/12 20:58

マレーシア:8月の鉱工業生産1%減、2カ月連続で前年割れ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が12日発表した2021年8月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で0.7%低下した。マイナスは2カ月連続。6月から新型コロナウイルス対策の活動制限が強化される中、鉱業(4.2%低下)と電力(4.8%低下)が落ち込んだ。一方、制限の一部緩和などで製造業(0.6%上昇)は3カ月ぶりに上昇した。全体の指数は季節調整済みの前月比で2.3%の上昇だった。

 製造業では、7分野のうちプラスだったのが2分野のみ。石油・化学・ゴム・プラスチック(15.2%上昇)の2桁上昇が続いているほか、主力の電気・電子製品(8.6%上昇)が2カ月ぶりにプラスを回復した。一方、自動車を含む輸送機器(34.3%低下)は大幅減が続いている。非金属鉱物・ベースメタル・金属製品(13.0%低下)と木製品・家具・紙製品・印刷(11.0%低下)も2桁の落ち込みだった。

■製造業売上高6.8%増

 統計局が同日発表した21年8月の製造業売上高は、前年同月比6.8%増の1265億リンギ(約3兆4400億円)だった。増加は15カ月連続。7分野のうち4分野がプラスで、石油・化学・ゴム・プラスチック(31.4%増)の伸びが大きかった。食品・飲料・たばこ(7.0%増)も引き続きプラス。前月に落ち込んでいた電気・電子製品(6.9%増)もプラス転換した。一方、輸送機器(28.6%減)は前月に続き3割減となった。

 製造業の従業員数は0.8%増の221万3715人。支払われた労賃は1.7%増の72億3010万リンギ(1人当たり3266リンギ)だった。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース

関連マクロ統計