【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が12日発表した2021年8月の流通業売上高は、前年同月比10.2％減の1000億2540万リンギ（約2兆7200億円）だった。前年割れは3カ月連続。新型コロナウイルス対策の活動制限が6月から強化され、自動車販売店などが一時的に営業できなかったことで2桁減が続いている。ただ、制限の緩和が進んだことで、下落幅は前月（14.7％減）から縮小した。
　売上高の内訳は、◆卸売り＝0.1％減の518億5530万リンギ◆小売り＝7.5％減の423億4170万リンギ◆自動車販売＝57.6％減の58億2840万リンギ――。前年を割り込むのは卸売りが2カ月連続、小売りと自動車販売が3カ月連続となる。ただ、自動車販売は6〜7月の9割減からは落ち込みが緩和した。
　8月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）はマイナス12.2％と、3カ月連続のマイナス。業態別では◆卸売り＝マイナス3.3％◆小売り＝マイナス8.1％◆自動車販売＝マイナス59.0％――とそろって落ち込んだ。下げ幅はいずれも前月から縮小している。


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