ベトナム鉄道総公社（VR）傘下のハノイ鉄道運輸会社は、新型コロナウイルスの影響で乗客が激減したことを受け、一部路線の運行を停止した。ベトナムプラスが24日付で伝えた。

　停止したのはいずれもベトナム北部の路線で、ハノイ〜ビン市（ゲアン省）とハノイ〜ラオカイ市（ラオカイ省）が対象。またハノイ〜イエンバイ市（イエンバイ省）は平日の運行を停止し、週末のみ運行する。

　VRの関係者は、新型ウイルスの影響で、これまでに約2万6000枚の乗車券を払い戻したと説明。同社の旅客輸送部門は、今年2〜3月の売上高が前年同期に比べ半減するとみている。一定の乗客増加を見込めれば運行再開するとしているが、現時点では再開時期に言及することは難しいとしている。

　一方、ベトナム南部のサイゴン鉄道運輸会社は一部路線の運行を縮小。ホーチミン市〜クイニョン市（中南部ビンディン省）とホーチミン市〜ファンティエット市（南部ビントゥアン省）の運行を週末のみとした。同社関係者は、新型ウイルスの感染拡大が伝えられてから乗客が半減したと説明。同社の初期段階の損失は400億ドン（約1億9000万円）に上っているという。

　ベトナムでは24日までに16人の新型ウイルス感染が認められた。死者は出ていない。一方、世界では中国を中心に7万6000人以上が感染し、2200人以上が死亡している。


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