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  ニュース     2021/08/10 20:59

マレーシア:6月の鉱工業生産1%増、活動制限で低調 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が9日発表した2021年6月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で1.4%上昇した。プラスは7カ月連続。ただ、6月1日から新型コロナウイルス対策の活動制限が強化されたことで、製造業(0.2%低下)は13カ月ぶりのマイナスに転じた。

 製造業では7分野のうち5分野がマイナス。うち工場がストップした自動車を含む輸送機器(42.7%低下)の下げ幅が大きく、繊維・衣料(14.5%低下)なども2桁の落ち込みだった。一方、指数が上昇した品目では、石油・化学・ゴム・プラスチック(19.0%上昇)が大きく伸び、主力の電気・電子製品(8.4%上昇)もプラスを維持した。仕向け先別では国内向け産業が11.5%低下する一方、輸出産業が3.2%上昇した。

 製造業以外では、鉱業(10.3%上昇)が3カ月連続で上昇。電力(4.8%低下)は4カ月ぶりに落ち込んだ。

■製造業売上高6.5%増

 統計局が同日発表した21年6月の製造業売上高は、前年同月比6.5%増の1244億リンギ(約3兆2500億円)だった。増加は13カ月連続。7分野のうち4分野がプラスで、うち石油・化学・ゴム・プラスチック(41.6%増)の伸びが最も大きかった。マイナスの分野はいずれも2桁減となり、特に輸送機器(30.6%減)の落ち込みが顕著だった。

 製造業の従業員数は1.2%増の221万5420人。支払われた労賃は3.5%増の73億6030万リンギ(1人当たり3322リンギ)だった。


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