【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国産車メーカーであるプロトンは、2021年6〜8月の販売台数が5354台だったと発表した。増減には言及していないが、20年6〜8月の発表データから計算すると前年同期比84.4％減となる。6月からの全国的なロックダウン（都市封鎖）で生産・販売ともに低調だった。

　モデル別にみると、最も販売台数が多かったモデルはAセグメントセダン「サガ」の1645台。これにBセグメントセダン「ペルソナ」が1091台、Cセグメント・スポーツ多目的車（SUV）「X70」が790台、BセグメントSUV「X50」が764台で続いた。

　1〜8月の販売台数は6万2637台で、前年同期を1.6％上回った。市場シェアは23.5％となり、前年同期から2.4ポイント上昇した。

　販売会社プロトン・エダルのロスラン・アブドゥラ最高経営責任者（CEO）は、新型コロナウイルス再流行による活動制限令や半導体不足など多くの困難に直面しているが、9〜12月は状況が好転すると予想。プロトンの従業員の93％以上、サプライヤーの従業員の75％以上が新型コロナワクチンを接種済みで、同社のサプライチェーンの稼働率は100％近くになるとしている。生産回復に伴い、国内販売だけでなく輸出回復も期待できると述べている。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。