【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が8日発表した2022年12月の流通業売上高は、前年同月比13.8％増の1372億9370万リンギ（約4兆2000億円）だった。前年同月を上回るのは15カ月連続。前月（14.2％増）の伸びをやや下回ったものの、新型コルナウイルス禍から経済が回復する中で9カ月連続の2桁増となった。物価の上昇も売上高を押し上げる要因となっている。

　売上高の内訳は、◆卸売り＝4.7％増の603億810万リンギ◆小売り＝22.7％増の594億5390万リンギ◆自動車販売＝20.3％増の173億3170万リンギ――だった。小売りは10カ月連続で過去最高額を更新。価格の上昇もあって給油所での車両用燃料の売上高が1.4倍に増えた。自動車販売も過去最高額となり、うち保守整備と部品販売は3割前後の増加だった。

　12月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は9.5％と、15カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝1.1％◆小売り＝17.4％◆自動車販売＝9.7％――だった。卸売りのプラスは14カ月連続、小売りと自動車販売は15カ月連続となる。


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