【亜州ビジネス編集部】国営石油ペトロナスの販売会社、ペトロナス・ダガンガンは、2021年の小売部門の設備投資額を5億リンギ（約23億円）に設定した。給油所や併設するコンビニエンスストアの増設などを進める。国営ベルナマ通信が伝えた。

　同社は給油所を1000カ所、コンビニ「ケダイ・メスラ」を900店運営しており、国内ではともに最大規模。21年はそれぞれ5〜10店増やす。

　カリル・ムリ小売部長は、新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあるものの、21年の業績見通しは明るいと説明した。石油販売は5〜10％増収を予想。原油価格が上昇する中でも交通量が増加していることを理由に挙げた。コンビニなど非石油事業は15〜20％増収を予想。多くの労働者が現場に戻り即席食品の需要が回復するためとしている。

　なお同社には石油・ガス小売りやコンビニ運営から成る小売部門のほか、企業向けに石油・ガス販売を手掛ける商業部門や、航空キャリア向けの航空燃料給油サービス部門などがある。売上高全体に占める小売部門の割合は今年40％を見込んでいる。


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