【亜州ビジネス編集部】資源開発や不動産投資などを手がけるボルネオオイルはこのほど、サバ州でクリンカーからセメントまでの製造を一貫して手がける工場を開所した。同州での一貫工場はこれが初めて。ニュー・ストレーツ・タイムズが伝えた。
　ポルトランドセメントの年産能力は22万3200トン。もともとサバ州のセメントメーカーであるマキン・テグ（MTSB）が建設を進めていたもので、ボルネオがマキン株30％を取得して資本参加した。
　ボルネオは近隣で原料となる石灰石の鉱山を操業。マキンへの資本参加によって販売先を確保するとともに、下流部門へ事業範囲を広げた。
　サバ州では他州に比べセメント価格が高いため、高収益を見込む。また、インドネシアと国境を接し、ブルネイやフィリピンにも近いことから輸出も期待できるという。
　国内にはクリンカーとセメントの一貫工場が13カ所ある。うち半島部には11カ所あり、サラワク州には1カ所。今回サバ州で初めて操業を開始した。


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