【亜州ビジネス編集部】半導体試験装置のペンタマスターは、売上高に占める電気自動車（EV）業界向けの割合が2023年に40％となる見通しを明らかにした。スマートフォン業界向けを上回るとみている。ザ・スター・オンラインが16日付で伝えた。

　チュアン会長によれば、同社の半導体試験装置の受注は既に23年第3四半期の生産分まで埋まっている。うち半分はEV業界向けで、売上高ベースでは40％を占めるという。一方、スマホ業界向けは売上高ベースで15％にとどまるとしている。

　市場調査会社の独スタティスタは、23年の世界のEV市場が4576億米ドルに上ると予想。また、23〜27年は年率17％成長し、27年には8580億米ドルに達するとみている。こうした中、半導体試験装置の需要も増えている。一方、世界のスマホ市場は伸び悩んでおり、22年の販売台数は前年比10.7％減の11億8000万台だった。23年は2.3％増の12億台が見込まれるが、EVに比べると低調な伸びとなる見通し。

　ペンタマスターは1991年設立。半導体検査装置と自動化設備を手掛け、22年1〜9月の売上高は前年同期比17.7％増の4億5300万リンギ（約135億円）、最終利益は12.5％増の5960万リンギだった。


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