【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局は25日、2022年5月の消費者物価指数（CPI、2010年＝100）が126.6となり、前年同月から2.8％上昇したと発表した。上昇は16カ月連続。上昇率は前月の2.3％を上回り、2カ月連続で加速した。生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数は2.4％上昇し、前月から0.3ポイント加速した。

　12品目のうち10品目で上昇率がプラスだった。最も伸びが高かったのは食品・非アルコール飲料で5.2％。これに運輸が3.9％、レストラン・ホテルが3.7％、家具・家庭用品が2.9％で続いた。通信と衣料・履物は横ばいだった。

　CPI上昇率は前月比でプラス0.6％。9品目がプラスで、運輸が1.1％で最も伸びた。これに食品・非アルコール飲料が0.9％、レストラン・ホテルが0.6％で続いた。一方、通信と教育は横ばいだった。

　なおマレーシア中央銀行は5月、インフレ圧力の高まりを受け、政策金利である翌日物政策金利（OPR）を1.75％から2.00％に引き上げた。利上げは4年4カ月ぶり。新型コロナウイルス禍からの経済回復が如実に見られ、インフレ圧力が高まる中で金融緩和姿勢をやや弱めた格好だ。


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