【亜州ビジネス編集部】半導体メーカーの独インフィニオン・テクノロジーズは18日、ケダ州クリムに第3工場を建設すると発表した。「ワイドギャップ半導体」と呼ばれるパワー半導体の生産を増強する。2024年後半の出荷開始を予定。20億ユーロ（約2600億円）超を投資する。
　炭化ケイ素（SiC）や窒化ガリウム（GaN）を素材とする半導体を増産する。今年6月に着工し、24年夏にも工場に設備を搬入できる見通し。工場では、「エピタキシャルプロセス」や「ウエハーシンギュレーション」と呼ばれる工程などを手掛けるとしている。フル稼働後に900人を雇用する見込み。工場の増強により、年間20億ユーロの増収が可能になるとしている。
　インフィニオンは現在、SiC半導体を3000社以上の顧客に提供。産業用電源や太陽光発電、輸送、自動車、電気自動車（EV）充電などの分野で採用されている。


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