【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が18日発表した貿易統計によると、2022年の輸出額は前年比25.0％増の1兆5517億3620万リンギ（約47兆円）だった。前年に続くプラス成長で、過去最高額を2年連続で更新。電子・電子製品の需要拡大や資源価格の上昇を追い風に、主要品目の多くが2桁増となった。輸入額と貿易黒字も前年に続いて過去最高を更新し、それぞれ31.3％増の1兆2966億3570万リンギ、0.6％増の2551億50万リンギに拡大した。

　主要輸出品では、全体の4割を占める電気・電子製品が30.2％増えたほか、石油製品が7割増、液化天然ガス（LNG）が8割増、パーム油・パーム油製品が3割増などと拡大した。一方、新型コロナウイルス流行が収束に向かったことなどでゴム手袋を含むゴム製品は6割減少した。

　主要各国・地域への輸出額は概ね2桁のプラス。最大のシンガポール向けは電気・電子製品などのけん引で33.7％増加した。2番目に大きい中国向けは9.4％増。同国のゼロコロナ政策の影響で年央から伸び悩んでいる。対日輸出は29.6％増だった。

　輸入は最大の電気・電子製品が25.2％増えたほか、原油が3.7倍に拡大。国別では最大の中国からが20.7％増、日本からが12.6％増だった。

　12月単月では、輸出額が前年同月比6.0％増の1318億9150万リンギ、輸入額が12.0％増の1041億3150万リンギ、貿易収支が277億6000万リンギの黒字だった。輸出の伸びは21年8月以降で最低。電気・電子製品が4.7％増に減速し、国別では中国向けが12.1％減と落ち込んだ。


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