【亜州ビジネス編集部】国営デジタル・ナショナル（DNB）は12日、国内の第5世代（5G）通信網の人口カバー率が今月末までに41.8％に達する見通しを示した。計画の37.9％より早いペースで整備が進んでおり、24年には80％まで上昇するとみている。

　マレーシアでは5G通信網をDNBが整備し、これを携帯電話キャリアに卸売りしている。DNBはこれまで3500地域で5G基地局を展開。基地局の調達遅れで当初の計画である4018地域よりも少ないが、来年予定していた一部地域の整備を前倒しするなどして人口カバー率の引き上げを優先した。

　5G網の構築・運営はスウェーデンの通信機器大手エリクソンが請け負っている。エリクソンでマレーシア事業などを担当する代表者は、DNBは21年10月に5G網整備を始めたばかりだが、世界でも有数のスピードで進めていると指摘。一方、DNBのナスション・モハメド最高経営責任者（CEO）は、18カ月以内に人口カバー率を80％に引き上げると意気込みを見せている。


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