【亜州ビジネス編集部】商業銀行のRHB銀行傘下の調査会社RHBリサーチは、2022年の国内新車販売台数が72万台となり、2015年（66万6716台）を上回って過去最高になるとの見通しを示した。従来予想の65万台から上方修正した格好。新型コロナウイルス関連規制の緩和と半導体の供給改善を背景に販売が伸びるとみている。ザ・スター・オンラインが21日付で伝えた。
　マレーシア自動車協会（MAA）によると、22年1〜9月の販売台数は51万6798台で、前年同期を62.1％上回った。とりわけ上半期に好調で、1カ月の平均は約5万5000台。7月に4万8922台と一時落ち込んだものの、8〜9月は6万8000台近くに回復した。RHBリサーチは、10〜12月も月平均6万8000台で推移すると予想している。
　政府は新型コロナ禍による景気低迷を受け、20年6月から自動車の販売サービス税（SST）を減免。国産車に対しては免除とした。22年6月末に終了したものの、終了間近になって、期限内に成約して23年3月末までに納車した場合には減免措置を適用すると発表したことで、メーカーには受注残が多くある。
　RHBリサーチは一方、23年には新車販売が低迷すると予想。ローン金利の上昇や物価高、新車価格の上昇が影響するとみている。


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