【亜州ビジネス編集部】ダイハツなどが出資する国産車メーカーのプロドゥアは、2022年9月の販売台数が2万4626台となり、前月から5.4％減少したと発表した。

　第3四半期の販売は6万9011台で、前四半期から5.0％増、新型コロナウイルス禍でロックダウンがあった前年同期からは216.5％増加。1〜9月は前年同期比64.9％増の19万6354台だった。

　ザイナル・アビディン・アフマド社長兼最高経営責任者（CEO）は、22年6月末までに成約した顧客が販売サービス税（SST）の減免措置を受けられるよう10月から23年3月末にかけて生産を最大化させると説明。政府が新型コロナ流行下で打ち出したSST減免措置（国産車は100％免除）は22年6月末で終了したが、政府は終了間際になり、6月末までに成約した車両については23年3月末までの車両登録で同措置を適用すると発表した。これによりプロドゥアを含め、各メーカーで駆け込み需要が発生し、多くの受注残が出た。

　なおマレーシア自動車協会（MAA）は7月、22年の販売台数予測を63万台とし、以前の60万台から上方修正。ザイナルCEOも同様の見方で、SST減免措置の猶予期間が設けられたことで各メーカーの受注が増えており、63万台は達成圏内としている。


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