【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局は26日、2021年10月の消費者物価指数（CPI、2010年＝100）が123.7となり、前年同月から2.9％上昇したと発表した。上昇は9カ月連続。上昇率は前月の2.2％を上回り、2カ月連続で加速した。生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数は0.7％上昇し、前月から0.1ポイント加速した。
　12品目のうち8品目がプラスだった。最も伸びが高かったのは運輸の11.3％。原油高の影響が出ている。これに住居・水道光熱費が3.2％、家具・家庭用品が2.1％で続いた。最も下がったのは衣料・履物でマイナス0.4％。これにその他用品・サービスがマイナス0.2％で続いた。
　CPIは前月比で0.7％上昇。7品目がプラスとなり、住居・水道光熱費が2.6％で最も伸びた。衣料・履物など3品目は横ばい。マイナスは2品目で、娯楽・文化がマナナス0.4％で最も下がった。
　1〜7月のCPIは前年同期比で2.3％上昇した。マレーシア中央銀行は、21年通期のCPIが前年比で2.0〜3.0％上昇すると予想。原油の値上がりが指数を押し上げるとみている。20年はマイナス1.2％だった。


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