【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が8日発表した2022年9月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で10.8％上昇した。前年同月を上回るのは13カ月連続。前月（13.5％）からは減速したものの、前年同期に新型コロナウイルス対策の影響で低迷していた反動があり、6月以降は2桁の伸びが続いている。

　産業別ではいずれもプラスとなり、製造業（10.4％上昇）が14カ月連続、電力（4.1％上昇）が13カ月連続、鉱業（15.0％上昇）が4カ月連続で前年同月を上回った。

　製造業では前月と同様に7分野すべてで指数が上昇。うち自動車を含む輸送機器（21.6％上昇）は前年同月に落ち込んだ反動で大きく拡大した。主力の電気・電子製品（15.5％上昇）は13カ月連続で2桁の上昇。電子製品（16.7％）の伸びがけん引している。

■製造業売上高20％増

　統計局が同日発表した22年9月の製造業売上高は、前年同月比19.5％増の1617億リンギ（約5兆200億円）だった。増加は28カ月連続で、2桁増は13カ月連続。7分野すべてがプラスとなった。電気・電子製品（24.7％増）の好調が続いているほか、輸送機器（21.6％増）で反動増があった。

　製造業の従業員数は3.8％増の231万6961人。支払われた労賃は5.4％増の78億8450万リンギ（1人当たり3403リンギ）だった。


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