【亜州ビジネス編集部】マレーシア投資開発庁（MIDA）は9日、2020年1〜9月の製造業の投資認可額が前年同期比16.6％増の653億3510万リンギ（約1兆6700億円）だったと発表した。国内直接投資（DDI）が好調だった上、中国などからの外国直接投資（FDI）もプラスを確保。分野別では石油化学やベースメタルへの投資が多かった。

　認可事業数は10.6％増の740件。5万1172人の雇用創出が見込まれる。

　DDIは45.5％増の259億リンギ、FDIは3.2％増の394億リンギ。FDIでは中国、シンガポール、スイスなどからの投資が多かった。分野別では、多い順に◆石油化学＝150億リンギ◆ベースメタル＝145億リンギ◆電気・電子＝77億リンギ◆機械・設備＝58億リンギ◆化学＝45億リンギ◆食品＝30億リンギ◆輸送機器＝30億リンギ――などだった。

　大型の案件は、◆スイスの電流・電圧センサーメーカー、LEMホールディング◆持続血糖測定器（CGM）で世界最大手の米デクスコム◆日本電気硝子――などの事業があった。LEMとデクスコムはそれぞれペナン州で工場を建設。日本電気硝子は、2億リンギを投じて首都圏セランゴール州の工場を増強した。


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