【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局は25日、2021年5月の消費者物価指数（CPI、2010年＝100）が123.1となり、前年同月から4.4％上昇したと発表した。上昇は4カ月連続。ただ、伸び率は前月の4.7％から減速した。生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数の上昇率は0.8％で、前月の0.7％から加速した。
　12品目のうち10品目がプラスだった。最も伸びが高かったのは運輸の26.0％で、これに住居・水道光熱費が3.2％で続いた。通信は横ばい。唯一下がったのは衣料・履物でマイナス0.5％だった。
　CPIは前月比で横ばい。5品目がプラスで、最も伸びたのは家具・家庭用品の0.3％だった。住居・水道光熱費など4品目は横ばい。食品・非アルコール飲料など3品目はマイナス0.1％だった。
　マレーシア中央銀行は、21年通期のCPIが前年比で2.5％上昇すると予測。原油の値上がりが指数を押し上げるとみている。20年通期は1.2％の下落だった。


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