【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局は23日、2021年6月の消費者物価指数（CPI、2010年＝100）が123.2となり、前年同月から3.4％上昇したと発表した。上昇は5カ月連続。ただ、伸び率は前月の4.4％を下回り、2カ月連続で減速した。生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数の上昇率は0.7％で、前月から横ばいだった。
　12品目のうち10品目がプラスだった。最も伸びが高かったのは運輸の16.6％で、これに住居・水道光熱費が3.2％で続いた。通信は横ばい。唯一下がったのは衣料・履物でマイナス0.4％だった。
　CPIは前月比で0.1ポイント上昇。3品目がプラスで、最も伸びたのは食品・非アルコール飲料の0.3％だった。住居・水道光熱費など8品目は横ばいとなり、運輸がマイナス0.2％で唯一下がった。
　マレーシア中央銀行は、21年通期のCPIが前年比で2.5％上昇すると予測。原油の値上がりが指数を押し上げるとみている。20年通期は1.2％の下落だった。


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