【亜州ビジネス 編集部】中国の電器・電子メーカー、江蘇蔚藍リ芯（江蘇アジュール）は24日、マレーシアで2億8000万米ドルを投じ、円筒形リチウム電池の新工場を建設すると発表した。年産能力10ギガワット時（GWh）の工場を設けて、電動工具や輸送機器、掃除機向けなどに生産。海外顧客への供給体制を強化する。
　23日の董事会（取締役会）で決定した。現地に全額出資子会社を設立して工場を設ける。同社の電池事業は売り上げの5割を輸出が占めることから、海外生産が急務になっているという。マレーシアは顧客の一部が生産拠点を構えているうえ、投資優遇などの制度が充実していることから進出先に選んだとしている。
　同社は電動工具などに使用される小型リチウム電池や、モニター、照明用のLED（発光ダイオード）チップなどを開発・生産。ほかに鋼板やアルミニウム板など金属材料の物流サービスも提供している。


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