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  ニュース     2021/11/30 20:59

マレーシア:自動車大手の複合企業UMW、3Qは減収・赤字転落 無料記事

【亜州ビジネス編集部】自動車大手で複合企業のUMWホールディングス(UMWH)は2021年第3四半期の連結決算で、売上高が前年同期比24.3%減の20億2000万リンギ(約540億円)となり、4790万リンギの純損失を計上したと発表した。8387億リンギの黒字だった前年同期から赤字転落。新型コロナウイルス対策である全国的な活動制限令(MCO)の影響で、主力の自動車部門だけでなく、重機部門や航空機部品も低調だった。
 プロドゥア車とトヨタ車を扱う自動車部門は、売上高が25.2%減の15億9000万リンギ、税引き前利益が79.2%減の2740万リンギの減収減益。6月半ばからの全国的なロックダウン(都市封鎖)により、8月半ばの再開までショールームが営業を停止したことが響いた。
 重機部門の売上高は6.4%増の3億2000万リンギ、税引き前利益は28.5%減の2500万リンギ。自動車部品や航空部品、潤滑油などの部品製造部門は売上高が54.5%減の1億1000万リンギ、税引き前利益が59.8%減の800万リンギだった。
 UMWは、全国的なMCOに伴って生産活動が一時的に停滞していたが、現在は生産を徐々に戻していると説明。自動車に関しては、政府が販売サービス税(SST)減免措置を22年半ばまで半年延長したことに伴い、高い需要が見込めるとした。半導体は依然として不足している状況だが、サプライヤーと密に連携を取り、長期的に供給を取り付けているとした。
 重機部門については、ミャンマーでの政情不安が与える影響があったものの、金相場の上昇を受けた重機需要の拡大がこれを補完したとしている。自動車部品の製造については、市場回復に伴い状況は上向くと予想。また航空部品についても、国際線の活発化が見込まれる22年から回復に向かうとの見方を示した。


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