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  ニュース     2021/05/09 20:59

マレーシア:中銀が政策金利据え置き、5会合連続 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア中央銀行は6日、定例の金融政策決定会合の結果、翌日物政策金利(OPR)を1.75%に維持する決定を下したと発表した。据え置きは5会合連続。昨年は1.25%引き下げており、現在の金利水準が経済を活発化させる適切な水準にあるとみて据え置きを決めた。
 中銀は世界経済の現況について、製造や貿易が活発になり、新型コロナウイルス禍で低迷した経済が不安定ながらも着実に回復していると分析。先進国ではワクチン接種が徐々に進み、米国などでは政府が積極財政を行って金融界がこれに歩調を合わせる中、先行きは上向いているとした。ただし新型コロナ再発や金融市場の安定性に不安が残る中、ダウンサイドリスクは拭えないとしている。
 国内経済については、1〜4月の各種指標が回復を示していると指摘。一方、新型コロナ再流行に伴う一部地域での厳格な活動制限令が短期的に景気を下押しするとした。ただし全ての業種で営業が認められており、影響は限定的になるとみている。
 中銀は昨年、年初から4度にわたり利下げを行い、政策金利を計1.25%引き下げた。その後は据え置いているものの、緩和姿勢を維持している。


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