マレーシア統計局が9日発表した2022年10月の流通業売上高は、前年同月比15.2％増の1339億2370万リンギ（約4兆1700億円）だった。前年同月を上回るのは13カ月連続。前月（24.2％増）からは伸びが減速したものの、前年同月に新型コルナウイルスの影響で低調だった反動があり、2桁増を維持した。物価の上昇も売上高を押し上げる要因となった。
　売上高の内訳は、◆卸売り＝7.3％増の598億6780万リンギ◆小売り＝26.0％増の583億670万リンギ◆自動車販売＝11.2％増の157億4930万リンギ――だった。小売りは8カ月連続で過去最高額を更新。前年同月に低迷していた反動と原油価格の上昇により、給油所での車両用燃料の売上高が1.4倍に増えた。
　10月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は10.5％と、13カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝0.8％◆小売り＝22.3％◆自動車販売＝3.0％――だった。卸売りのプラスは12カ月連続、小売りと自動車販売は13カ月連続となる。


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