【亜州ビジネス編集部】スウェーデンのボルボ・カーの現地法人ボルボ・カー・マレーシア（VCM）は今年、ベトナムとフィリピンへボルボ車の輸出を開始する。チャールズ・フランプ社長が明らかにしたもので、タイとインドネシアに次ぐ輸出先となる。ポールタンなどが3日付で伝えた。
　輸出する車種は明かされていないが、VCMがマレーシアで組み立てるEVの2モデルとみられている。同社は昨年3月、マレーシアでスポーツ多目的車（SUV）型のEV「XC40リチャージ・ピュアエレクトリック（X40PRE）」と「C40リチャージ・ピュアエレクトリック」を発売。ともに首都圏セランゴール州シャーアラムの工場で組み立てている。なお同社は2020年にタイ、22年にインドネシアへ車両輸出を開始している。
　VCMの22年の販売台数は3194台で、前年から43％増加。前年を上回るのは7年連続で、EV販売が好調な中、過去最高を記録した。同社は25年までに販売台数の75％をピュアEVとしたい考え。22年12月は販売台数に占めるEVとプラグインハイブリッド車（PHV）の割合が計44％だった。


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