【亜州ビジネス編集部】韓国の現代自動車と地場サイムダービー・モーターズの合弁会社は23日、マレーシアで来年第1四半期に電気自動車（EV）「コナ・エレクトリック」を発売すると発表した。国営バルナマ通信が23日付で伝えた。

　グレードは「eライト」「eプラス」「eマックス」の3つを用意。リチウムイオンポリマー電池を使用する。容量はeライトが39.2キロワット時（kWh）で、7.2キロワット（kW）での急速充電が可能。eプラスは電池容量は同じだが、最大11kWで充電できる。最上級のeマックスは電池容量が64kWhで、こちらも11kWで充電できる。

　フル充電での走行距離はeライトとeプラスがともに305キロメートルで、eマックスは484キロメートル。急速充電で電池を80％充電するための所要時間は1時間以内で、通常充電では4時間半から7時間半かかるとしている。

　価格はeライトが14万9888リンギ（約410万円）、eプラスが16万9888リンギ、eマックスが19万9888リンギ。政府が2022年度予算案で示した通り、EVに対しては輸入関税や販売サービス税（SST）、道路税が免除される。電池の保証は走行距離16万キロメートルまたは8年までとしている。

　サイムダービー・モーターズの代表者は、コナ・エレクトリックの発売はマレーシアの自動車市場がEVに向かう重要な転機の一つになると述べている。


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