【亜州ビジネス編集部】農薬大手のヘクスター・グローバルはこのほど、合成ラテックスポリマーメーカーのタフボンドを買収すると発表した。全株式を1300万リンギ（約3億3500万円）で取得する。ヘクスターは特殊化学品メーカーへの投資を拡大しており、7月以降で3社目の出資となる。
　買収資金は内部留保で賄う。ヘクスターは、買収から3年間にわたる年200万リンギの利益保証を取り付けた。
　タフボンドは接着剤や手袋のコーティング剤などの製造を手がけており、ヘクスターは顧客基盤を繊維や自動車、建設などの産業にも広げたい考え。
　ヘクスターは1990年設立。国内最大の農薬メーカーで、2020年度の売上高は4億1760万リンギ、純利益は4450万リンギだった。化学品分野での投資を拡大しており、今年7月には粘着防止剤などゴム分野の特殊化学品を生産するノーベル・グループを買収すると発表。同月にはまた、石油・ガス産業向けの特殊化学品を販売するエンラ・キミアに49％出資すると発表した。


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